
一関市医師会
第19代会長 寺崎 公二
新年あけましておめでとうございます。
一関市医師会ホームページをご覧いただきありがとうございます。
4年目となるコロナ禍の中、当地域は昨年秋からの第8波となる大きな感染拡大の波にみまわれており、今冬は今までで最大の感染者数を記録しております。
Withコロナに向けて経済活動を優先する政府の方針もあり行動制限のない日常生活において保育・教育施設、老人施設、医療機関でクラスターが頻発しております。
特にも医療機関での院内クラスターや家族感染に伴う職員の出勤制限などによる影響で臨時休診や外来診療の制限、検査・手術の延期などで地域の皆様にご不便をおかけすることもあり大変ご迷惑をおかけしております。
一日も早く通常の医療体制に戻すべく管内医療機関において感染対策を徹底してまいりたいと思います。
また、地域の皆様には基本的な感染対策の徹底に改めてご協力お願いいたします。
手洗いや場面に応じた適切なマスクの着用などは同時流行が懸念されるインフルエンザ対策にも有効です。また換気や湿度調節にも注意をお願いします。そしてワクチン接種を希望される方は早めの接種をお願いします。
一関市医師会は地域の皆様の健康を守るため新型コロナウイルス感染症対策だけでなく通常の医療をしっかりと維持していくことが大切であると考えております。
一関市医師会は昨年もコロナ禍の中で地域医療に係る多くの事業を行ってまいりました。
新型コロナウイルスワクチン接種事業は年初から始まった3回目接種から現在の5回目接種に至るまで接種間隔の前倒しに伴いタイトなスケジュールで行われております。
56医療機関による個別接種と集団接種の組み合わせで順調に接種が進んでおり、昨年12月の時点で一関市は人口10万人以上の市・特別区の中で1回目接種から5回目接種まですべてにおいて接種率全国1位を獲得しております。
接種を希望する方にできるだけ早期に接種できるように市町当局、歯科医師会、薬剤師会など関係機関と協力し体制を整えました。この快挙は医師会をはじめとする医療関係者と接種にかかわる全てのスタッフの献身的な努力はもちろんですが何よりも住民の皆様の高い防疫意識のたまものと大変感謝申し上げます。
当地域において発熱患者の診療に対応する診療・検査医療機関は現在48医療機関が対応しております。その多くが発熱患者の対応をしながら通常の診療を継続し、さらにワクチン接種も行っております。出勤制限などで欠けたスタッフのカバーをしながらギリギリの体制で歯を食いしばって業務を続けているところも少なくありません。
このような状況で診療に関して地域の皆様にご負担をおかけする場面もあろうかと存じます。事情をご賢察いただき、ご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
新型コロナウイルス感染症でワクチン接種と共に感染症対策の両輪となる治療薬に関しては昨年12月にようやく一般処方が可能となったものもございます。一関市医師会では、必要な患者さんに対する治療症例を増やして重症化を予防できるよう、研修会等を開催し積極的に取り組んでおります。
この感染症との戦いはいまだ出口が見通せません。しかしながらこれからも続くワクチンと治療薬の地道な開発がやがては感染症の克服へと進んでゆくものと思います。
暗い夜がやがて明けることを信じて皆様と共に本年が希望の年になることを祈念いたします。
令和5年1月5日
一関市医師会シンボルマーク

一関市医師会のシンボルマークは、葛(くず)の葉をデザイン化して、平成9年(1997年)に制定されました。
詳しいシンボルマークの由来や、一関市医師会の歴史についての解説は、下記のページをご覧ください。