1年 長野勇司(一関市医師会附属准看)
入学して良かったこと
私は一関看護専門学校に入学する前は小規模のディサービスで勤務しながら准看護師の資格を取得しました。
学校からの紹介を経て、春から市内の病院に日中勤務しながら夜間は学校へ通学し、看護師の資格を取得するために日々勉強に励んでいます。
夜間は学校へ通学し、看護師の資格を取得する為に日々勉強に励んでいます。生活リズムの変化や仕事と勉強の両立の難しさに苦悩しながらもクラスメート全員が同じ環境にあり常に励ましあいながら学校生活を送っています。また、些細なことも親身になって相談に乗ってくれる先生方のサポートもあり、成長することが出来ており、この学校に入ってよかったと思っています。
入学を考えている方は
学校に入学することによって日中は勤務し、夜間は学校と今までのリズムの変化に戸惑いを感じることもあると思います。ですが現場で学ぶほかに学べる場があるという事は、それだけでもスキルアップになり自らが行っている技術の振り返りの場にもなります。結婚している方、子どもがいる方、一人暮らしの方、そうでない方など様々な人がいて、周囲との情報交換から新たな発見もすることもあります。また、クラスメートや先輩、諸先生方など周囲の方が必ず支えになってくれます。准看護師の資格だけでもいいかなと悩むならば、飛び込んでみるという選択肢を選ぶ事は決して間違いではありません。私自身がそう実感しています。是非、私達と一緒に看護師を目指してみませんか。
2年 石井文恵(板橋中央准看)
入学して良かったこと
私は4年前にがん告知を受け抗癌剤治療を経験しました。思いもよらず直面した「自分の死」と、「生きたくても生きられない人々がこの世の中に存在する」という事実を痛感し、その時に「病気が治ったら今まで理由をつけて逃げてきた看護師の免許の取得に挑戦しよう!」と決心しました。
40歳OVERであり学業についてけるか心配でしたが、忘れかけていた基礎知識を学びなおす事や、新しい専門知識・技術の習得、また第一線で活躍される現役の医師や看護師の講義を受けられ事は、入学しなければできなかった経験であり、自分自身の看護観を深く考える良い機会になりました。楽とは言いませんが、熱意あふれる先生方の指導や同じ目標を持つクラスメートのサポート、そして理解ある職場の方々の協力と励ましのお陰で、医師が強いながらも充実した毎日を送っています。入学して一番良かったことは、授業において仕事においても、小さな疑問を放っておかず考え解き明かそうとする努力が身についてきたと感じる事です。全て結果が出るわけではありませんが、それ自体の積み重ねが今後の看護実践に必要な観察力、判断力、および問題を総合的に捉え解決できる能力を養うことにつながると確信しています。
あと2年、看護師国家試験合格と、専門職として責任ある行動のとれる看護師を目標に頑張っていきたいと思います。
入学を考えている方へ
進学にあたり、仕事と学業の両立や、金銭面や、育児、介護など人によっては様々な不安があると思います。
まずは自分にとって何がネックなのかをリストアップし、それに対する援助や制度があるかを調べ、また、まだ家族や職場、周囲の人はどのようにどれくらい協力してくれるかを具体的に考えてみてください。自分一人で悩まず先生、先輩、上司等誰かに相談してみてください。必ず解決に導く適切なアドバイスや方法を提案してくれます。そして応援してくれることでしょう。あとは自分の気持ちと取り組み方次第です。
進学し自ら学び続けることによって、なおいっそう確実な看護技術を身につけられます。
また、確かな理由に基づいたケアが提供できるようになり、自信をもって臨床に生かすことが出来ます。
案ずるより産むが易し。
3年 高橋涼
入学して良かったこと
私は県外の准看護学校を卒業し、この一関看護専門学校へ入学してきました。職場が古川で学校を往復して
早い事で3年が経ちました。働きながら夜間学ぶというのは想像以上に大変ですが同じ状況、同じ「看護師」を目指すクラスメートや支えてくださる先生方のおかげで辛いことの方が多いかもしれませんが、学校で教わった事を臨床の場で活かせるという強みがあります。そして、学校、実習、職場でたくさんの学びがあり私自身を成長させてくれる場所だと入学を通して実感しています。
入学を考えている方へ
入学する皆さんのほとんどが働きながら学校へ通うという選択だと思います。仕事と学校の両立に私も初めは不安を抱いていました。日中は職場で働き、夜間は学校に来て勉強する大変さは入学した誰もが感じることです。
しかし、大変な分、学びはとても多いです。学校で基礎を学び、職場で活かすことが出来、職場で分からなかった事が学校で学べる。そういったように学んだことが繋がり知識が深まります。これは仕事と学校の両立をしている私たちにしかできない事と感じています。辛い時は同じ目標を持つ仲間が傍にいて支えてくれます。
何より辛いからこそ「看護師」を目指したことを思い出して諦めないで下さい。
本校で「看護師」という夢を叶えましょう。
平成3年卒業生 畠山貴江
卒業生より一言
聴く看護を大切に
早いもので一関看護専門学校を卒業して30年になろうとしています。卒業後、私は生まれ育った町で、町にたった一つの病院の看護師として、病棟や外来、訪問看護を経験し、今、総看護師長を務めています。
卒業から長い月日が経ちましたが、学生の頃の楽しかったことやつらかったこと、また、同じ時間を過ごした仲間たちやご指導いただいた先生方のことは今も鮮明に覚えています。忘れられないことの一つに、医療と行政が一体となり、住民の健康を守るために地域医療に取り組まれた沢内病院への視察研修があります。その時の増田進先生のお話が強く心に残っています。先生は患者さんを暮らす人と捉え、患者さんの生活を知ることが地域医療に大切であることを教えてくださいました。できるだけ患者さんのそばに行き、患者さんを見て、触れて、聴く。そうすることで、その人の暮らしがわかり、初めて支えることができるのだと話されました。
それでも、臨床の場では、聴くことのできていない自分、相手の気持ちを理解できていない自分と向き合うことがあり、聴くことの大切さと同時に難しさを感じてきました。そんな時、私は「聞き書き」に出会いました。聞き書きとはお年寄りの話を聞いて書いて本にして差し上げるというものです。聴くことを大切にしたいという思いは「聞き書き」という活動になり、聴くことの難しさからも解放してくれました。聴かせていただいて初めてわかるその人の人生、生き方、大切にしてきたもの。聴かせていただき、そのことを自分事として感じることができた時、その人を敬い、その人を好きになり、初めて寄り添うことができると感じています。
地域の学校で学び、地域で働くことはとても大きな意義があると思います。私は、地域医療に携わる者として、これからも地域の皆さん一人ひとりがその人らしく生きることを支えていけるよう、聴く看護を大切にしていきたいと思っています。
© 2020 一関市医師会附属 一関准看護高等専修学校・一関看護専門学校